月と老婆

さぁ、生温(ぬる)い夜が這(や)って来た
酒りの過ぎた桜の花咲く、閑かな夜だ
見上げる宙には上弦の月、Sid

ぼんやりと発光する此の奇妙な静謐さと
通りの Vending-Machine、切らした煙草を買って
ほんの少しの遠廻り―寂(ひと)り、夜歩く

吹かした煙草が妙に馴染まず、拙(まず)い面皮(つら)
「何か」が熾(お)こりそうで、凡てが安らいで居る
Prelude なのか?この閑けさは―
熾るのならば

倖せが、好(い)い。

住宅街の蔭(かげ)の中、誰も居ないと鼻歌雑(まじ)り
クルりと転(ま)わる一拍目!―黒い玄関、独り佇む
老婆の存在(すがた)にギョッとする

杖を持ち、
黒衣にぼんやり
月を見る

上弦の月

浮かれてる?
寧ろ不思議なくらい、墜落(お)ちて居た
夜の予感は怪訝な顔で其れでも安堵し満喫して居た

―思い切り、夜を吸い込んで居た

そして帰宅後
上記三行目を書こうとした時、
携帯にメールの着信
以下略


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