バオバブの葉に落ちる滴を
チロチロと、鎌首をもたげた蛇の舌先
知識は俺の頭蓋の溝の中、伺って
今日も嫌悪の視線を逓(おく)る―
スライドの世界認識
傾(なだ)れる景色
厭世、悪の樹
梅雨を理由に動かぬ、幸運
恐れるのは返却催促の図書館電話と
数ヵ月後の車検の総額
リアルは所詮こんなもの
人間は、背中にジェット機関(エンジン)を持たない
子ども向けの空想に現(うつつ)を見るのは
所詮、大人の思考がプウルバァ―
だからさ
高(たか)が知れてる
チロチロと、蛇腹の和紙に包まれる旨
蝋燭の炎に橙の灯りが照らし打つのは此の手
根深く背負った積務にも拘らず
こんなにも華奢だ
心筋のオゥトマトン、働き継づける幸妙
ケミカルな反応を燃料にヒトの尺度の機関車が
軌道、無軌道、脱線する
今日の雨―
遠く、アフリカを夢想する
サバンナを?
仏蘭西の殖民を?
彼国に憧れた近代の此の国を?
百年余りの前世紀のトォタルを?
サバンナに
“らいおん”を夢見る時代は
もう、許されていない